「リモートワークになるから」「自宅の作業環境をアップグレードしたいから」という理由でモニターの購入を考えているけど、「どれを選べばいいかわからない!」人は多くいると思います。
タックも社会人になってから5年間リモートワークを続けていますが、過去には
- ウルトラワイドディスプレイ
- 4画面構成
- etc…
色々な構成を試しました。僕はこういった試行錯誤が好きなので「ちょっと出費しちゃったなー」という程度で済んでいますが、興味のない方からすると一発で理想のモニターを選んでしまいたいですよね。
今回は、「IT技術職がリモートワークするにあたって必要になったモニター構成」ということで僕の試行錯誤とその結果たどり着いた答えを共有します。
結論
タックのたどり着いたモニター構成はDellの27インチFHDモニター
のトリプルモニター構成です。
必要だった作業領域
もともとはS2721Hx2枚のデュアルモニター構成で仕事をしていたのですが、業務上作業領域が足りませんでした。
タックが必要だった作業領域はフルHD27インチサイズでウィンドウを2分割したサイズが常時5ウィンドウ以上表示できる広さでした。再現するとこんな感じ。
タックの場合、
- ①SlackやTeams等のチャットアプリ
- ②スケジュールやタスク管理ツール
- ③VSCode等の開発ツール
- ④開発ツールか、仕様書などの資料
- ⑤仕様書などの資料か開発画面のプレビュー画面
このように常時必要なウィンドウを常に表示させておいて、出し入れの手間なく全てにアクセスできる環境を作るのが理想でした。
ウィンドウを最大化する必要のある画面は開発画面か資料画面なので、トリプルモニター構成が最適だったんですね。
トリプルモニター構成にした決め手
作業領域が必要だったからと言って、それじゃあモニターを購入しようとはなりません。
購入を決意した理由は
- デスクにモニター三台を設置する余裕があったから
- すでに27インチフルHDモニター2台を持っていたから
です。
タックのデスクは幅150x奥行70cmある比較的大きいデスクのためモニターアームを使えばギリギリ設置できる広さがありました(※少しはみ出しています)。それに、タックは仕事で使うデスクの上には関係のないものは基本的に置かないようにしているのでデスクの上ほとんどをモニターが占有しても問題なかったのが大きいです。
また、前述している通り元々はS2721Hx2枚のデュアルモニター構成で作業していたためフルHDモニターをもう一台買い足せば作業領域が確保できる状況でした。そんな時に、AmazonのタイムセールでS2721Hの後継機のS2725Hがセールで7,000円も安く購入できる17,800で販売されているではありませんか。
以上の経緯から私はフルHDモニター3台構成でフィニッシュしています。
モニターの選定基準
- 見た目がカッコいい
- 不要な機能がついていなくてコスパがいい
- セールですごく安くなりやすい
です。
実はここまでデスク環境が整いつつある段階で「白基調のデスクかっこいいなー」なんて思っています。なので、背面が白いディスプレイがここまで安く購入できるというのはすごく魅力に感じてしまっています。今回はDellに統一しようと思い、S2725Hを選びましたがもし買いなおすのであればMSIのMP273AWがベゼルまで白で値段もやすいので有力候補です。
まあ、そんな贅沢できないんですけどね。。。
比較内容
ここまで、トリプルモニターにした理由を説明してきましたが最初からトリプルモニターにしようと考えていたわけではありません。
課題は「作業領域が足りていない」だったので、この課題を解決できる候補を洗い出して選定していきました。
課題解決するためには?
前述している通り、課題解決するためには
フルHD27インチサイズでウィンドウを2分割したサイズが常時5ウィンドウ以上表示できる
という条件をクリアできる必要があります。
作業領域とは端的に言えば解像度です。そのため、上の画像を解像度に直します。
(960×5)x1080 = 4800×1080以上の解像度があるモニター構成であれば課題解決できそうです。
ですが、ただ解像度をクリアできていればいいわけではありません。例えば、WQHD(2560×1440)は2枚並べると5120×1440で条件をクリアできているように思えますが、ウィンドウを分割する際に5枚目がベゼルをまたいでしまい視認性が悪くなるので却下案となっています。
解決案洗い出し
ここまでの考えを基に課題を解決できるモニター構成を考えます。
案 | 作業領域(解像度) |
---|---|
フルHDx3 | (1920×3)x1080 =5760×1080 |
WQHD+UWQHD | (2560+3440)x1440 =6000×1440 |
これ以上解像度を上げて検証しようとすると4Kが対象となり、以下のような問題がありました。
- 文字が読めなくなってしまう
- 値段も上がる
また、フルHDx2 + ウルトラワイドディスプレイは家にウルトラワイドディスプレイがあったので実際に試してみましたが。目の可動域が広くなりすぎてストレスになったため対象外としています。
そのため以上の二案を対象とします。
モニターサイズ
モニターの大きさで注意する点はデスクに配置することが可能かを検証する。ということです。
デスクの上にモニターを置くスペースがあるか。
これは購入前に絶対に検証しましょう。
例えばタックが購入したS2725Hは幅が61cmあるので、61×3=183㎝のスペースが必要になります。
ただ、単純に27インチモニターを3枚置きたいから183cmの横幅があるデスクが必要だ!というわけではありません。
- モニターはデスクからはみ出させて設置できる
- 斜めに設置すれば横幅を節約できる。
と、いくらでも対応することができます。
マスキングテープとペン、メジャーを使って、デスク上にディスプレイを置いた時のシミュレーションができます。
- マスキングテープを大体モニターの横幅分ぐらいに伸ばしてデスクにはる。
- メジャーを使って厳密なサイズに目印を付ける。
- 目印の部分でマステをちぎる。
- モニター設置予定場所に貼ってみる。
「デスクの上に置くとしたらこれぐらい斜めにしたら置けそう」「これぐらいはみ出るだけなら許容できる」
と、モニター購入前にシミュレーションしてみてしっかりと検証しておきましょう。
もし、複数モニターを置きたいのであればデスクシェルフやモニターアームの利用は必須です。
- モニター下のスペースが使えるようになるので、デスクの窮屈感を緩和することができるようになる
- デスクからはみ出たモニターの設置がしやすくなる
- 配線がしやすくなる
と、色々と特典があります。
僕のデスクの場合、幅(150cm)x奥行(70cm)ですが、
案 | 作業領域(解像度) | サイズ(幅) |
---|---|---|
フルHDx3 | (1920×3)x1080 =5760×1080 | 61(27インチ)x3=183㎝ 斜めに配置すれば可能 |
WQHD+UWQHD | (2560+3440)x1440 =6000×1440 | 61(27インチ)+81(34インチ)=142cm デスク中央に座っての作業に適さない |
フルHDx3の場合は、左右のディスプレイを内側に斜めに設置すれば少しはみ出るぐらいで行けそう。
WQHD+UWQHDの場合は、デスクの中にきれいに収まりますがウルトラワイドディスプレイを中央に配置できない。そのため、座る位置をデスクに対して中央より少し左右に寄せて作業する必要があることを考慮する必要がありますね。
デザイン
デスクの見た目は思っている以上に重要です。
カッコいいデスク、洗練されたデスク、可愛いデスクと自分好みのデスク環境になるだけで生産性は上がるものと思っています。
そのため、タックはがじぇっど選びの際に見た目を意識しようと決めています。
※今までの購入しているガジェットは気に入らないものが多すぎたので随時アップデート予定
見た目で気を付けたいのは
- 白基調
- スリムベゼル
白色はいつかガジェットを白基調に統一したいと考えているため、今から少しずつ集めていきたいと思っているからです。
スリムベゼルは複数モニターを使う際に意識したほうがいい要素です。モニター間のカーソル移動の際にベゼルが太いとカーソルがワープしているように感じてしまいます。この違和感が脳に余計な情報量を与えて僕の生産性は落ち続けていると思っています。見た目もスリムベゼルの方がスタイリッシュでカッコいいのでぜひ意識してみてください。
最終比較
ここまで検討した希望のスペックで該当する商品を調査します。
27インチ フルHDモニター
S2725H-A | L27i-4A | MP273AW | |
---|---|---|---|
メーカー | Dell | Lenovo | MSI |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 | 1920×1080 |
サイズ | 27インチ | 27インチ | 27インチ |
パネル | IPS | IPS | IPS |
デザイン | 背面:白 ベゼル:黒 | 背面:白 ベゼル:黒 | 全体的に白 一部ベゼル:黒 |
価格 | 24,800円 | 14,800円 | 18,800円 |
セール時の価格 | 17,800円 | ※現状最低価格? | 16,800円 |
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こう見るとMSIの製品がコスパ/見た目から魅力的に見えますね。
ただ、タックは既にDellのモニターを2枚持っているのでMSIのものを購入するとしたら3枚。Dellのモニターを購入するなら1枚で済みます。最後まで選択肢は取っておきたいので、フルHDモニターの選択肢は2パターン用意しましょう。
27インチ WQHDモニター
S2725DS | SA272UEwmiipx | |
---|---|---|
メーカー | Dell | Acer |
解像度 | 2560×1440 | 2560×1440 |
サイズ | 27インチ | 27インチ |
パネル | IPS | IPS |
デザイン | 背面:白 ベゼル:黒 | 全体的に白 一部ベゼル:黒 |
価格 | 30,800円 | 27,475円 |
セール時の価格 | 25,800円 | 23,630円 |
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この2択なら、Acerのモニターですね。コスパもいいし前面まで白いディスプレイは欲しい。
ですが、WQHDモニターの場合対になるUWQHDも同様のデザインが望ましいのでまだ一概にどちらがいいかは決められません。
34インチ UWQHDモニター
S3423DWC | S3422DW | MD342CQPW | |
---|---|---|---|
メーカー | Dell | Dell | MSI |
解像度 | 3440×1440 | 3440×1440 | 3440×1440 |
サイズ | 34インチ | 34インチ | 34インチ |
パネル | IPS | IPS | IPS |
デザイン | 背面:白 ベゼル:黒 | 背面:白 ベゼル:黒 | 全体的に白 一部ベゼル:黒 |
価格 | 56,800円 | 39,801円 ※クリアランス | 62,600円 |
セール時の価格 | 49,800円 | ー | ー |
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Dellの公式サイトにクリアランス品の該当商人があったため、比較対象に追加しました。このスペックのお手ごろな値段のためかなり有力な候補です。
対して前面まで白いMSIのモニターは「ここにきてこの値段。。。」と正直引いています(笑)。
この値段のモニターを購入する必要があるのであれば多少のデザインは妥協してDell商品にした方が良いかとも思いますね。
結果
案 | 商品 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|
フルHDx3 | Dell S2725H-A | 24,800円 セール時:17,800円 | ※1枚だけの購入で良いので 24,800円 セール時:17,800円 |
MSI MP273AW | 18,800円 セール時:16,800円 | 56,400円 セール時:50,400円 | |
WQHD+UWQHD | Dell S2725DS +Dell S3422DW | 30,800円 セール時:25,800円 + 39,801円 | 70,601円 セール時:65,801円 |
Acer SA272UEwmiipx + MSI MD342CQPW | 27,475円 セール時:23,630円 + 62,600円 | 90,075円 セール時:86,230円 |
さあ、値段が出そろいました。
最も安いDellのフルHDモニター案はいったん無視して、他の案で考えてみるとやっぱり全体白のWQHD構成は高い。。。もっと安い白いUWQHDがあったら可能性はありましたが、Dell案との差が2万円ちかくあるのでは一旦見送ることになってしまう。
対してフルHDx3の白モニター案とDellのWQHD+UWQHD案の差額は1万と少し。この性能でこの差額ならばどちらも魅力的ではある。今回の課題解決目的は「不足している作業領域の拡張」なので、選ぶべきはWQHD+UWQHD案かと思い至ります。平面白いだけでも十分カッコいいですしね!
では、最後にDellのモニターを一枚買った場合とWQHD+UWQHD案で購入した場合ですが。。。
もちろんコスパ的にはDellのモニターを一枚買った場合が一番良い。
そして、将来的にやっぱり「WQHD+UWQHD案」の方が良かった。となっても3枚のモニターを売却して1~2万円になればMSIの白色フルHD案と同程度の価格で挑戦することができます。
- 2万円しない導入コスト
- 別案への乗り換えの際のコストを低く抑えやすい
- 満足したらそのまま使い続ければいい
以上からタックはDellのモニターを購入しています。
感想
色々と調査して分かったのは、WQHD+UWQHD案は
- デスク占有率
- 導入コスト
- 作業領域
の点からかなりIT技術職からしたら魅力的な公正なのではないでしょうか?タックは今回挑戦しませんでしたが、理論的には充実したリモートワークができる構成だと思います。
フルHDx3枚構成は導入コストは低いですが、デスクを広く占有してしまいますので環境を選ぶ構成です。ですが、一度設置してしまえばその作業領域の広さから生産性UP間違いないです!
ぜひ皆様も作業領域を広げて快適な作業環境をお作りださい。
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